Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

運搬や取り回しについて;

普及型のレクレーション艇として重要な課題となる運搬や取り回しを確認するために陸送や川への出し入れを確認する為にクルー5名のみで荒川に出艇した。
今回はLBRCの50歳前後の中年男性3名(含むCOX)とT大1年の新人ボート部員2名。当日クルーを掻き集めた結果、この編成となったが、図らずもレクレーション艇を実際に利用するモデルケースの様になった。
先ず確認したのが艇の重量。漕手4名で運搬するので肩に担いで陸送できる重さである必要がある。艇庫から出して実際に担いだところ80kgなので何とか担げた。ただし、荒川の土手超えを考えると、できればもう少し軽い方が良い。下の写真は陸送中の一コマ。

ナックル艇や本艇など、船底に竜骨が突き出ている艇の良いところは、下が草地や砂地、あるいは石ころの無い地面ならそのまま置くことが出来ること。遠漕時の重要なポイントの一つだ。今回も川面に浮かべる前に一度草地に下ろした。

この類にしては軽量艇といいながら、80kgと重いということ、また、艇の幅が広いので、シェル艇のように頭上に差し上げて水面に下ろす事は適当でない。やはりナックル艇同様、船尾から水に下ろして進水させるのが正しい方法の様だ。さて、ここで少し気になったのが舳先にバウロープが付いていなかったこと。ナックル艇では浸水時にバウロープを一人が持っていれば気にせずスッと進水させることができるが、今回は浸水時に舳先を離さぬ様に慎重に浸水させる必要があり、ほんの少し気疲れした。