Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

京大戦現役レース結果:

  1. 女子4X+:互いに2年生以下でクルーを組めないこともあり、東大は3年主体のクルー、京大はCOXが男子(4年)という変則的なクルー編成となった。結果は接戦の中、京大の勝利。3年主体なのに負けてしまった東大は、冬場に確り漕ぎこんで実力アップして欲しい。(東大・京大対校戦は、元々第一高等学校と第三高等学校の対校戦から始まった経緯もあり、対校レースは2年生以下のジュニア選手により編成されたクルーによるレースとなっている)
  2. 対校フォア:このレースは2年生以下のジュニアメンバーで編成された正式な対校レース。戦前はエルゴに勝る京大が優位という土手評だったが、東大がホームの地の利を生かして終始頭を抑えるレースを展開。土手評を覆して勝利した。見た感じでは長く水を押し続けるという基本において東大の方が漕ぎが確りしていた。
  3. 東大130周年記念レース:東大・京大対校戦と併催で、東大130周年記念のエイトレースが実施された。このレースは、普段は実施されない3年生以上で編成された東大・京大の対校クルーの他、東大と姉妹校関係?にある韓国ソウル大学(SNU)と、過去東大がカナダ遠征でお世話になったブリティッシュコロンビア大学(UBC)を招待しての4杯レース。結果は圧倒的な力を見せたUBCが大きく水を空けて優勝。2位には今年インカレ準優勝した京大が入った。東大は1Qでリードしたものの1000m付近で京大に抜かれた後は全く良いとこなしで京大に水を明けられて3位。インカレ時の東大・京大のタイム差は5〜6秒だったが、今回のレースで10秒差を付けられており、来年に向けて追いつくつもりだったのが逆に差を広げられてしまった形。キャッチでブレードに体重を載せ、フィニッシュまでハンドルにぶら下がり続けるという基本技術において両者に大きな差があったようだった。4位はSNU。
  4. 対校エイト:これまで4連敗中の京大戦対校エイト。東大が強かった時代には考えられない4連敗。この4年間見てきたが、東大Jrの素材が悪いということではなく、東商戦や京大戦に向けてのJrクルーを長期的に育成するという事が全く出来ていなかったことが原因だと分析。クルー編成して1ヶ月という短期間で準備不足のままレースに臨んだ結果が、当然の結果として4連敗に繋がったと考える。5連敗だけは絶対に阻止しなければならないという漕艇部とOBの強い思いを一身に受けてJrコーチになったS藤先輩。余談だが、昨年秋のS藤さんのコーチ就任時には、京大戦コーチ経験のある淡青会Y野事務局長とおやじの2人でS藤さんと私的懇談会を設け、Jr育成に関するコーチングの要点を伝授した。とりわけ京大戦に向けた必勝法を延々と語った。(詳細は割愛するが、Jrは未熟なので、クルーがある程度完成するには最低2ヶ月はかかると言う点を力説した)さて、余談が長くなったが、今回の京大戦クルーは9月下旬の京大戦に向けて7月からクルー編成し、準備してきた。狙いは長いレンジで長く水を押し続けるという基本。大変良い狙いである。大柄な漕手を整調にすえて取組んだ結果、先のオッ盾では順位決定に進出し、学生1位を取り、京大戦に臨んできた。対する京大クルーはエルゴ記録が東大よりかなり上を行っているとのこと。しかし、クルーを組んだのはインカレ後であり、準備期間は1ヶ月に満たない模様。結局、レース結果は1Qで水を空けてリードした東大が終始リードを広げ続け、100m弱の大差を付けて圧勝した。中盤でレートが落ちすぎた感はあるが、狙っていた基本技術である「長いレンジで押し続ける」漕ぎを確りキープして漕いでいた。久々の京大戦勝利と共に、10月の新人戦で久々のメダル獲得に向けて夢が膨らんできた。OBも大喜びの本大会であった。