15項目のキーポイントを挙げた訳だが、選手らはこれらのポイントを良く認識して、厳しいトレーニングに邁進することになる。その為には、以下のような素養を持った者が必要となると思う。勿論、入学時点で全ての要件を満たす人材など望むべくも無く、高望みしてはいけないが、ボート、特にエイトのクルーを念頭に置いた時にこういう人材が欲しいと言うことを頭において勧誘すべきだと考える。
- スポーツの競技経験:競技種目は何でも良いので、中学、高校時代に豊富な競技経験があること。
- 真面目さ:体力・精神力の限界まで追い込む練習。また、一つ間違えれば人命に関わる自然相手のスポーツである。
- 忍耐力:ボートは繰り返し運動であり、又、クルーとしてユニフォーミティーが要求されるスポーツ。鋭い反射神経は無くても良いが、単調な練習に耐えられる忍耐力を有すること。
- 勝利への執着心:これが最終的に大学エイトの推進力となる。
- 強靭な体:ボートはMiles make a champion。長時間高負荷の練習を年間を通して行うので、これに耐えられる強靭な体が必要。
- 食欲旺盛:沢山食べて、多くのエネルギー・栄養を摂れない者は、厳しい練習が継続できない。
ボートで良く言われる大きな身長というのがあるが、日本人の場合、身長が高い者は案外故障が多かったり、精神的に弱かったりすることが多々ある。勿論、体が大きい方がボートには有利だが、大学ボートのレベルにおいては、身長の大きさではなく、スポーツ経験・心身のタフさ・精神力の優れた者が大成している様である。
新人勧誘の成功を祈る。