LBRCエイトでは上記の通り、370cmという短いオールを使っている。理由は上記の通りだが中年以上のマスターズ漕手として留意すべき事項を列記する。
- 中年肥りで腹回りが肥ってきて、フィニッシュ有効レンジが短くなる。
- 加齢と共に柔軟性が退化し、ローイングレンジが短くなる。
- 加齢と共に漕力が落ちる。
ということで、レンジが短くなれば、適度な振り角を確保するための適性なインボード長は自ずと短くなってゆく。また、漕力が落ちれば重い付加には耐えられなくなるので適正アウトボード長は自ずと短くなる。また、中年漕手ともなれば漕暦が長いのでブレードを水中に固定する技量が改善する。同じアウトボード長せもブレードスリップが小さくなれば、有効レンジが伸びる。これはアウトボードが長くなるのと等価であり、高い技量を持ったクルーは同じ漕力なら適正はアウトボード長は短めとなるとも言える。この意味でマスターズクルーは大学クルーより短いオールを使った方が良さそうである。
以上