Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

T大現役部員の艇修理を指南:

艇庫を除くと、T大現役部員が4X艇の舳先にパテ修理をしようとしていた。どんなパテを使っているのかを確認したところ、「水中パテ」なるものを使っていた。これは洗面台や浴槽などの補修に良く用いられるものだが、粘土の様な固さがあり、繊細な表面祖度管理が要求されるレース艇の補修には適さない。その場で「水中パテ」の使用を中止させ、塗ったばかりのパテも一旦剥がさせた。やはりレース艇の外板スキンの補修にはポリエステル樹脂にタルクを練り込んだポリエステルパテを自分で調合して使うのが適当である。FRP用修理作業に必要な資材は、DIYショップに行けば、割と安価に購入できるので、大学ボート部などのクラブには常備しておくべきだ。(1万円も出せば上記のタルクやポリエステル樹脂や硬化剤も含めて購入できる)2年前にポリエステルパテの作り方を紹介したことがあるので、興味のある向きはポリエステルパテについて - おやじスカラー戸田便りを参照されたい。
今回は、先ず、パテを塗る前に素人がベチャベチャにパテなどを塗りまくった古い修理後をサンドペーパーで荒削りし、平滑に仕上げた上でポリパテを塗ることにした。学生にサンド掛けを指示しておいたところ、1時間程度で綺麗に整形されていた。ここにポリエステル樹脂(液体)とタルクを混ぜてポリパテを少量造り、スキンの凸凹部に塗りつけた。塗った後、1時間程度でパテが寒天状に固まってきたところでカッターナイフの背中を使ってあら加工した。後は学生が、またサンド掛けをすれば下地処理完了。下地処理した後は、スプレー塗料で塗装すれば作業完了である。(仕上げ精度を上げたいむきは、更にコンパウンドで塗り際を磨けば更にピカピカとなる)