Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

エイトでキャッチハーフのストロークポイントを強調する理由:

これは言うまでもないが、エイトのレーススピードが速いからである。シングルスカルやペアの様な小艇はフォワード中の減速が大きくキャッチ時の艇速が遅いこともあり、水中を押す時間が長いので「先ずエントリーして、ブレードが水を掴んだのを感じてから、ジワリと加速するように押す」というイメージとなる。しかし、エイトのレースペースでは、小艇より艇速が圧倒的に速いので、「ブレードが水を掴んだのを感じてからジワリと加速する様に」等と悠長に考えていると気がついたらキャッチハーフが終わっていてストロークの半分も残っておらず、確り水を押せないままフィニッシュということになってしまう。これがエイトの様な高速艇の難しさである。
これを解決するために必要なのが、以下の技術であり、その中の一つとしてストロークポイントをキャッチ直後に持って来る様にイメージしようとするものがある。尚、実際にはForceカーブのピークは膝の角度が90度付近で発生するのでキャッチ直後ではない。要は、ストロークの前半に持って来ようとクルー全員がイメージするところが重要なのである。

  1. フォワード終盤で上体と腕はキャッチの姿勢が100%出来ており、脚でキャッチする姿勢が出来ている。
  2. キャッチ廻りでのブレードワークが正確であり、蹴り戻りロスがない。
  3. ブレードエントリー直後からドライブパワーを発揮出来る準備として足の裏に体重を感じ、徐々にギャザーしながらフォワード終盤を向かえる。
  4. ブレードが100%エントリーされたと同時にシャフトの撓りを造る様に素早く脚でドライブする。即ち、ストロークポイントを頭に持ってくる。