Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

おやじ推奨ペース配分:

上記4ケース、何れのペース配分も甲乙つけ難い。要はその時の状況に応じて、優勝するために一番確実な戦術・ペース配分を選択すれば良い。しかしながら、何れのパターンでも1Qではそれなりに飛び出す必要があるということだ。以下、インカレや全日本など国内に於けるクラブクルーレースを想定した、おやじの推奨するペース配分を纏めたい。

  1. 1Q:+3.5%。やはり最初にライバルの頭を抑えることが必要である。最初の1分半(1Q)は無酸素運動が主体。ここで飛び出すには普段からトップスピードのトレーニングをしておく必要がある。尚、1Qの艇速を上げるにはスタート直後の力漕だけではなく、コンスタントへの移行を300mから400m掛けてテーパー状に徐々にセトルダウンすることが有効である。このテーパー状セトルダウン法は高度なテクニックであり、普段の練習で確りシミュレーションしていないとブッツケ本番では出来ない。
  2. 2Q:-1.0%。2Qから有酸素運動に入る。1Qに比べペースダウンするが、普段から高負荷の有酸素トレーニングを行うことで、高速巡航速度を維持する。
  3. 3Q:-2.0%。2Qに続き有酸素運動。やはり、3Qが最もペースが落ちる。しかし、この苦しい3Qが逆にライバルを置き去りにするチャンスでもある。ここでコンスタントの力を出し切るイメージでアタックしてゆく。(相手クルーの状況次第では、脚蹴り10本などのミドルスパートも有効となり得る。)3Qは練習の質・量が顕著に現れる重要な場面である。
  4. 4Q:-0.5%。3Q迄にコンスタントの力を使い果たしているので、4Qは残り少ない体力を更に搾り、最後の1滴まで搾り出す行程となる。コンスタントレートでは艇速を維持できないので徐々にレートを上げてスパートに向けた準備(ビルトアップ)をする。ラスト300m〜250mから無酸素運動のスパートに入る。スパートに入った後1750〜1850m辺りがスパート艇速のMAXとなる。最後100mは半分空回りに近い形であろうと躊躇せずにレートを上げ、MAX艇速維持に努める。少し艇速が落ちかけた形でゴールラインに入るのが理想。(艇速が上がりつつゴールインするのは力を出し切れていない証拠)そうした結果でこのペースが漸く出る位、3Qで頑張るということだ。尚、順風時には4Qのペースがもう少し上がるケースがある。