Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

昭和57年東大クルーのペース配分:

おやじが4年時に全日本選手権4連覇を達成した時の東大クルー。軽量級、インカレ、全日本の3冠を全て取った。この中で最もタイムが良かった(6'00")のが、軽量級での決勝。この時のペース配分を紹介する。

  1. 1Q:4.7%。当時はタイムより勝ちを優先していたので、最初にライバルの頭を抑える戦法を得意としていた。練習の質及び量で実力に自信を持っていたので、確実に勝つための戦法を取った。この時も2位中大に対し、1艇身リードした。
  2. 2Q:-1.5%。1Qの飛び出しでかなり無理しているので、2Qではその反動でペースが落ちる傾向にあった。それでも1Qで確保したリードをキープした。
  3. 3Q:-2.3%。この辺りで序盤のオーバーペースの反動が来て、ペースが落ちかけ、2位中大が逆カンバスまで詰められたが、詰められては半枚上げを入れて何とかしのいだ。
  4. 4Q:-0.9%。1500m通過時に2位中大と逆カンバス差。相手も追いすがり厳しい状況だが相手の戦術に併せて何とか逆カンバスのリードを保つ。ラスト200mは勝ちが見えたので、スパートでミスする危険性があるMAXレートまで上げることを避け、適度なペースでゴールイン。

この当時は東大とライバル校の地力の差があったので、上記の通り、1Qで先行し逃げ切るパターンが殆どだった。