Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

先ず実際のオーバーラップを計測:

これまでおやじは、オールのインボード長(INBD)を2倍した長さからスパンを引いた値をオーバーラップと称してきた。(実測値でなく単純計算値)しかし、英http://www.oarsport.co.uk/training/guide.php?article=rigging4サイトのリギング表を読むと、インボード長はオール本体のインボード長+2cmと書かれている。これはクラッチの厚みを考慮して、カラー(ツバ)の当たる部分からピンセンターまで2cmの距離があることを示している。この要領で計算すると、おやじの現状オーバーラップは、単純計算の86.5cm*2-157cm=16cmではなく、(86.5cm+2cm)*2-157cm=20cmということになる。しかし実際、20cmもある筈がない。おやじが考えるにオールは水面に対して斜めに入っているので、この分(三角関数の話)はオーバーラップが小さくなる筈。そこで実際に艇上にメジャーを持ち込み、実オーバーラップを計測してみると、18cmだった。技術屋おやじとしては、これを図学的に解析しようと考え、水面からクラッチまでの高さを計測してみた。夜で暗い中での計測なので正確ではないが、S-sideが24cm、B-sideが26cmだった。平均25cmとみて、このオールと水面のなす角度を算出すると約9度となる。(ArcTAN(25cm/(285-(インボード86.5+2)-ブレード44)≒9度)さてこの実測データを使って実オーバーラップ18cmを検証してみたい。
実オーバーラップ=(INBD計測値86.5cm+クラッチ厚み2cm)*オール傾斜COS9度*2-スパン157cm=17.8cm≒18cm (おーピッタリ!)
この計算は関数電卓がないと出来ないので、下記のおやじ式実オーバーラップ簡易式を提案したい。即ち:
実オーバーラップ=(INBD計測値*2)−スパン + 補正2cm
要するに単純計算で求めたオーバーラップに2cm足すと実オーバーラップになるという事だ。