Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

クラッチを外してピンを剥き出しにしてチェック・調整:

ピンが鉛直になっているかどうかをチェックするのが目的なので、計測の際は全てのバックステー及びクラッチを外してピンを剥き出し状態にする。(ハイト調整ワッシャーは残っていても問題ない)チェック方法は以下の通り:

  1. ピンの前後傾:各シートのリガーサイドからキールに対して直角方向にピンを見る。目視で前後傾が無いかどうかをチェックする。目視では鉛直かどうか見極められないなら、水準器を縦にして見るか、市販のアングルメーターを使って垂直かどうかをチェックし、問題があれば前術の方法で調整する。0.5度未満の僅かな傾斜なら誤差と考えて良いと思う。(水準器とアングルメーターは下図参照)
  2. ピンの内外傾:船尾若しくは舳先から各サイド4本のピンを4本並べた形で見通す。異常な傾斜のピンがあれば瞬時に分かる。(4本とも異常ということは通常ない)異常と思しきピンの外傾をアングルメーターで計測し、0度から2度の範囲であればそのままでも良し、修正したければ、希望の値になる様に調整する。コーチは当該シートの漕手に現状の漕いだ感触を聞き、外傾を減らすべきかどうか判断する。0度から2度の範囲なら、漕手毎にバラつきがあっても殆ど支障なしと考える。まあ、一般的には1度くらい外傾があった方が学生漕手は漕ぎやすいのではなかろうか?