Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

Sweepではアウトハンドが重要=S-sideが難しい:

上でも触れたが、Sweepではアウトハンドがストロークをコントロールするので、アウトハンドの巧拙がブレードワークの巧拙を決めてしまう。利き手の右手でアウトを持つB-sideは簡単だが、利き手でない左手でアウトを持つS-sideは初級者にとって難しい。(大半の人間は右利きであり、専任コーチのジャンニも同じことを言っていた)左利きの漕手がいたら積極的にS-sideを漕がせるべきだと思う。それではどうすべきか、バランスよく体が使える、相対的に素質の良い優秀な漕手を、S-sideに回すのが一般的なやり方だと思う。一般論ではあるが、その後どうなるかというと、S-sideの漕手は2年もすると左手を上手くコントロールできる様になり、本来の素質の良さが開花する。結果として、S-side選手の漕力の方がB-sideより強くなる。サイド負けの問題が懸念されるが、S-sideが整調サイドを漕ぐので、Sweep特有の問題であるサイド負けの原理と上手く相殺して、艇は真っ直ぐ進むということになる。だから、長いボートの歴史の中でS-sideが整調(Stroke)サイドということになっているのだと理解している。