Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

シャフト硬さに関するおやじの考え:

10月28日にジャンニコーチと一杯やったときに彼から聞いた話だが、漕手が肋骨を痛める問題は、重量級選手には余り例が無く、軽量級選手に多いとのこと。おやじの推察では重量級選手は力があるので、Stiffシャフトでも十分に撓らせることが出来、軽量級選手がmediumシャフトを使った時と同じ様な撓りで漕いでいるのだと思う。一方、軽量級選手は体重・力共に重量級より劣るのでStiffシャフトでは硬すぎて重量級選手の様には撓らず、キャッチ周りでガツンと急激な負担がかかったり、フィニッシュ周りでの素早いハンドルワークが要求されたり、肋骨周りに大きな負担を強いられているのではなかろうか?おやじの考えでは、漕力に見合わぬ硬すぎるオールで量を漕ぐと肋骨を痛める危険性があるのだと思う。
2000mレース一発ではロスを少なくする意味で、世界レベルの軽量級選手が競技シーズンにStiffシャフトを使うというなら頷ける。しかし学生選手の場合は、1年中量を漕がないと上達しない。そういう意味で、未だ体の出来ていない学生選手が固すぎるシャフトで漕いでは、硬すぎて弾かれて上手く漕げないし、肋骨に疲労障害を起こして量を漕げない悪循環に陥る危険性が高い様に思う。特に、今から冬場に入るが、量を漕ぎたいのであれば、冬場に限って体を痛める危険性の少ないSoftを使うことも一つの対策の様にも思われる。(勿論、体力があり、Softシャフトでは撓り過ぎて漕ぎ難いという漕手についてはMediumを使えば良い)そしてシーズンに入り、本格的にレースペースの練習をする時期になったら、クルーの漕力に応じて一つ上の固さのシャフト(Soft→Medium)に移行すれば良いと思う。Mediumで柔らかすぎて漕ぎ難さを感じるような強い体力を有するクルー、エルゴで言えばクルー平均で軽く6分30秒を切る様なレベルでないと、Stiffシャフトを使う必要性は無い様な気がする。