Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

荒川での練習は危険が伴う:

最近、荒川で死亡事故を起こしたという話は、おやじの耳には入って来ないが、練習中のクルーが死に至る事故及び艇を大破するの可能性として下記の様なものがある。(何れも、実際に事故が発生した事例を記す)

  1. 艇庫から道路を渡って荒川に陸送する途中で、道路を横断するが、ここで交通事故に会う可能性はゼロではない。今は横断歩道に信号機がついているのでかなり安全になったが、信号機が無かった時代はここを横断する際に自動車に轢かれる事故が何度かあった。
  2. 春先など、強風の日に土手を横断する際に、突風でボートを飛ばされる。
  3. 岸蹴り場の石段の下段の方は表面にヌメリがある。ビーチサンダル等、ソールが滑りやすいものを履いていると足元を滑らせて転倒しやすい。(転ぶと頭を強打する可能性あり)
  4. 無精して、浅いところから蹴りだすと、船底やフィンを川底の石等に擦る可能性が高い。
  5. 荒川は東京湾の潮位の干満の影響を受ける。特に大潮時の干潮時刻と出艇が重なる場合、岸蹴りや揚艇、並びにインカーブなど浅瀬に近づき過ぎると座礁する危険性あり。
  6. 戸田橋〜笹目橋間は水路の幅が広いため、強風が吹くと白波が立つほど大きな波が発生することがある。
  7. 見通しの悪いカーブ等、逆コースをショートカットするクルーと順行するクルーと正面衝突する可能性がある。特に互いが舵手無し艇の場合は、「逆コース=事故」と肝に命じるべし。
  8. 最近は聞いたことがないが、厳冬期の早朝は、青船台より上流では水面が凍りつくことがある。水面が凍りそうな気配を感じたら、直ちに引き返すこと。ヘタをすると舳先のスキンを氷で傷つける可能性あり。
  9. 川の流れと風が喧嘩する状況になると、短時間で大きな波が立つことがある。この様な状況でUターンする際は十分に注意して、しかも素早く艇を反転しないと、横波を食らって沈する危険性がある。また、新人等の素人クルーの場合は操船困難に陥り、浅瀬に吹き流されで座礁することもある。
  10. 平日の早朝はタンカーの往来がある。大型船舶は急に曲がったり、止まったり出来ないので、早めに回避する。引き波も非常に大きいので、縦に並みを受けると船体に過度の曲げ応力が生じると共に、波がガンネルを超えて浸水する。

<以下、具体的な事故防止策を述べる>