Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

何故体重換算する必要があるのか?

エルゴメーターは漕力を計測する道具として有効である。しかし、体の大きい者の方が当然体力があり、エルゴの値が良い。これをクラブで設定した標準的な体格(体重)の漕力に換算してフェアに評価しようというものである。因みに、ボートの抵抗の9割程度はボートの水中抵抗である。水中抵抗はボートの水中濡れ面積(水に浸かっている面積:排水量の2/3乗に比例)に比例する。一方、漕力は漕手の除脂肪体重に比例する。簡単な例を挙げると、体重が1.5倍の漕手は漕力が1.5倍となるが、ボートの抵抗は1.5^(2/3)=1.3倍にしかなならい、即ち、体の大きい漕手の乗ったボートの方が単位重量あたりの濡れ面積∝抵抗が相対的に小さくなり、ボートが速く進むことになる。だからボートは大きい者が有利なのだ。しかし、体の小さい者が必ず弱いという訳ではない、練習をサボってプヨプヨ肥った大きな漕手より、毎日確りトレーニングしている漕手の方がボートを速く進める力がある。これを体重換算式を使って数値的に評価しようというものである。