Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

伝統校の対校エイト戦績推移

oyajisculler2011-08-14

以前、東大対校エイトの戦績推移(S54年以降)について、戦績の得点数値化と推移グラフをこのブログで紹介した。目標の数値化は、目標管理として有効と思う。
この類の話は、1校のみ調べても面白くない。そこで東大と類似した伝統及びクラブ運営をしている大学ボート伝統校(東大のライバル校)である一橋大、早大、慶応大及び東北大学についても、同様の調査を実施した。調査の際には、対校戦の戦績調査も含め、おやじの知り合いの各校OBに調査をお願いした。(調査結果詳細は5校で互いに共有済み)

1.調査した内容は以下の通り:

  1. 対象種目:男子エイト
  2. 対象レース:対校戦(東商戦、早慶戦、東北・北大戦)、全日本軽量級、インカレ、全日本選手権
  3. 対象期間:S54年(1979年)以降 (軽量級選手権の第1回(S54)以降とした)
  4. 調査内容:OB会報や月刊漕艇・ローイングに記載の上記レース結果について、決勝及び順位決定の順位(8位まで)を全て調査。
  5. 得点数値化: 優勝得点は、対校戦:2点、軽量級:6点、インカレ:8点、全日本:10点とし、2位以下の順位と得点の関係は以下の通りとした。


現在、全日本やインカレでは各チームからの出艇数は各種目1艇のみとなっているため、1団体で2クルー出漕し、2クルー以上が決勝・順位決定に出た場合は、上位クルーの順位のみを対象とした。 (東大は、S54〜S56年に、全日本エイト決勝に2クルー進出したが、優勝クルーのみを得点対象とした)

2.調査結果:

調査した5大学の得点推移グラフは下図の通り:

詳細データのエクセルファイルも添付する。
日ボエイト3冠S54〜順位記録.xls 直
早慶東商&東北の対校エイトの年度毎成績グラフ.xls 直
東大対校エイトの年度毎成績グラフ(公開用).xls 直
一橋大対校エイトの年度毎成績グラフ.xls 直
早大対校エイトの年度毎成績グラフ.xls 直
慶応大対校エイトの年度毎成績グラフ.xls 直
東北大対校エイトの年度毎成績グラフ.xls 直

3.調査結果の纏めと提案:

  1. S54年以降の各校の平均得点は、東大及び東北大:約7点、早稲田:約6点、慶応:約5点、一橋:約3点 (全体平均:約5.6点)
  2. ここ10年程度でみると、最高得点は10点程度で、早/慶/東北の3校は各2回10点を出している。一橋も昨年10点を出している。しかし東大の過去10年の最高はH19年の5点。
  3. 今回の調査結果を見るに、東大の目指すべき得点は、短期目標:5点(何れは毎年5点以上出したい)、中期目標:10点(5年以内に達成したい)、究極目標は20点となろうか?

今後、本指標を母校の目標管理ツールとして活用することを提案する。プロコーチ契約上の成績管理指標としても有効と考える。
母校だけの管理指標とするのでなく、今回調査対象とした大学ボート伝統校5校で共通の戦績指標として共有したいと思う。(今回協力頂いた他校のOBを介して本件提案済み)

以上