今日、T大の大先輩:H内さんよりスピードコーチの使い方について、質問を頂いた。ボートの事については博士級のH内さんから質問を頂くとは実に栄誉なことだ。以下メール交換の内容を本日のログとしてボート関係者の皆さんに紹介する。
H内先輩の問い合わせ内容:
今T北大にスピードコーチの使い方を教えているところです。小生がスカルで使った経験はありますが、補正値の決め方など充分満足できる状態にないので、貴兄の経験もコックスに読ませたいと思いました。
もう一つ、以前貴兄が水温で補正値が変わると言うのを聞いたことがあります。水の密度が回転数に関わるならばそうだろうが、羽根が充分軽く回ればピッチ分だけ回って水温の影響は少ないだろうと思っています。それで貴兄が実際に測った結果があれば参考になると思いました。そんなところです。
==上記質問に対するおやじの回答:==
SpeedCoachのCAL値は、種々組み合せ要因で変化する:
CAL値変動要因:
- インペラー固有特性(インペラーのピッチ、インペラー軸摩擦ロス)
- インペラー取り付け位置(舳先から遠いほど、境界層が厚くなるのでCAL値が大きめとなる)
- 船型特性
- 水質(清水と海水では粘性係数が違うなど)
- その他
従い、同じ艇種、取り付け位置、でもCAL値はその艇独自に各々検証する必要があります。
以上