今日はVirtu号#4番のストレッチャーを、自宅で修理・整備した。以下、手順を追って作業内容を記す。
Shoe-Plate固定ボルトの明け直し:
Shoe-PlateがS-side側に傾いて取り付けられているため、ストレッチャー下部の固定金具部に右足の踵が当っている。Shoe-Plate固定ボルト穴を新たに開け直し、Shoe-plateがキールに対して正立する様にした。穴を微妙にずらすのは難しいので1穴分低い位置に穴を開け直した。元のボルト穴は最早使わぬので、エポキシ接着材を穴に流し込み塞いだ。(こうしないと穴から水が浸入して腐ってしまう)
ボードの耳部分をカット;
Rowing中に荷重のかからないボードの耳の部分は無用なので、切り落とすべき部分にマーキングをし、ノコギリでカットした。下の写真はカットした部分をジグソーパズルのように並べたところ。Shoe-Plateの上にはみ出ていた部分や踵両サイドの頬の部分を主にカットした。上の部分はEmpacher製ボードの様にジグソーを使って曲線でカットしようかとも考えてマーキングしてみたが、大きな軽量化にはつながらないので単に直線でカットした。
軽くなっただろうと思い、量りで重さを計ったが、元々のボード単体の重量で400g程度であり、カットして軽くなったのは僅かに50g程度。8シート全部やっても400g程度であり、大きな軽量対策にはならない模様。
ストレッチャー金具の取り付け・仕上げ:
塗装が出来上がったので、元ついていた金具(アングルプレートやShoe-Plate固定用ボルト)を取り付け。また、右足側の踵紐取付用の紐が切れていたので併せて修理し、両足共踵紐を取り付けた。踵はだいたい7〜8cm挙げたところで止まる様にしておけば良いと思う。下の写真は踵紐のクローズアップ。
踵紐はヒールストラップとも言うが、万一、沈した際に踵を上げれば、手を使わずに靴を脱ぐ事ができる安全対策である。踵紐を外したままで漕いでるクルーを時折見るが、踵紐の役割が分かっていない証拠。
下の写真はストレッチャーボードの裏側。裏側はこうなっている。上のほうにある4箇所の穴にボルトを挿してアルミパイプを金具で固定する様になっている。