Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

艇名シールを貼り付け;

本艇は「La Virtu」(美徳という意味)という正式名称なのだが、Topカンバス下のSide Shellに貼り付けられたシールは「Univ. of Tokyo」。舳先周りを見回しても、どこにもla Virtuの名前は無い。CoXシートのBow side側に「la virtu」のシールが貼られているが、これが艇名であるとは分かり難い。(何でこうなったんだろう???)

LBRCでは多数のT大OBが共用の艇を使用する。また、全日本マスターズレガッタ配艇用に貸し出ししたりするので、艇名がハッキリ分らないと種々混乱を来す。そこで艇名と混乱しやすいTopカンバス下の「Univ. of Tokyo」のシールを剥がし、Bow付近の見えやすい場所に正式名称の「La Virtu」の艇名シールを新たに貼り付けた。
下の写真は「Univ. of Tokyo」のシールを剥がした跡。剥がした跡が少々汚いので、コンパウンドで磨いて汚れを落とす予定。

下の写真はBowシートの後ろに新たに貼り付けた「La Virtu」の艇名シール。これはデルタジャパンに製作してもらったもの。指定したフォント通りに綺麗に仕上がっていた。艇名を新たに貼り付け、あたかも本艇の新艇命名式を行ったような気分。これから5年以上お世話にある艇でもあり、愛着がわいてきた。宜しく頼むよVirtu号!

バランス改善狙いでHeel Depth調整:

先週、乗艇した感じでは水面から座面までの高さがこれまで乗っていたPOTOMAC号より高め、バランスをキープするのが難しい印象があった。そこでストレッチャー高を下げ、重心を下げてフォワード中のバランス安定性を改善することを狙った。(我々マスターズ漕手は足の柔軟性が不足しているので、Heel Depthを下げると前に出やすくなり、漕ぎやすくなる副次効果もある)先週はHeel Depth(シート座面から靴の踵までの深さ)を17cm程度としていたが、今日はShoe Plateの1穴分だけ靴を下げHeel Depthを17.5〜18cm程度の深めに設定しなおした。下の写真は作業中のLBRCメンバー:

下のホワイトボード記載数値の写真は、今回調整しなおしたHeel Depth関係データ。今回計測して気がついたが、#5及び#6シートのシート高は他のシートに比べ1cm程度低めになっていた。(ガンネル〜シート高さ14cm)

先週、おやじは#6シートで漕いだが、大きくバランスを崩すとアウトサイドハンドのグリップがアウトサイド側のガンネルに当って指先を痛める問題あり。今日は#4シートを漕いだが、この類の問題は感じなかった。どうやらシート高さ1cmの差による問題の模様。次回乗艇前に5番ペアのシートに厚さ1cmのスペーサーを挟み、シート高さを他のシート並みの13cmにしようと思う。

ラダーロープの調整:

前回乗艇前にラダーロープを新品に交換したが、グリップ位置の微調整をしなかった。また、ラダーロープに弛みがあったりして、新米コックス君が随分蛇行して四苦八苦していた。そこで今日はグリップ位置を確り微調整。更に、ロープがピンと張る様に調整した。


JrコックスのN友君、今回のコックスシートの「リギング調整」を初体験した模様。良いコックスとなるべく精進して欲しい。

Virtuで秋ケ瀬M字往復;

上記整備作業に40分ほど掛かり、荒川の岸を蹴ったのが10時頃。冬場で水温が低いためか、曳き波を立てまくるウェイクボードは出艇時にはいなかった。おーヨシヨシ。漕ぎだすと、Heel Depthを下げた効果か、先週よりもバランスが安定していることを感じた。先週、バタバタで殆ど練習にならなかった両舷でのフィニッシュワークも、今日はそれほど不快感無く並みの練習が出来た。また、ストレッチャーパイプ両端のキャップを接着材で補強した結果、ストレッチャーのガタつきもなくなり、カーボンハニカムFRP艇本来の硬い船体を体感することが出来た。LBRCクルーの皆さんもVirtu号本来の剛性の高さが体感出来た模様。一方、オールコントロールの方は、ブレードがやや浮き気味で、水中一枚がなかなか決まらなかった。ブッシュはこれまで通り5度にしているのだが、POTOMACでは外傾2度程だったのに対し、Virtuは殆ど外傾無し。また、リガーや船体がPOTOMACより圧倒的に硬くなったことも影響しているのかも知れない。揚艇後にブッシュを4度に付け替え、次回乗艇で様子を見る予定。
ライトパドル主体の乗艇では、バランスが許容範囲内の揺れに収まり、皆満足のゆく練習が出来た模様。
艇が安定したこと、また、ラダーロープ周りの整備が効いたか、新米コックスのN友君のラダーワークも先週に比べると随分良くなっていた。後は経験を重ねて、日本一のコックスになれる様に頑張って欲しい。
さて、今日は4番を漕いだが、漕ぎ始めて早々に足元のストレッチャーに違和感を感じた。見るとShoe-PlateがS-side側に少し傾いて取り付けられていた。Shoe-Plateはボルト・なっと3か所でボードに固定されているが、ストレッチャーを自作した際に、Shoe-plate固定ボルトの取り付け精度が悪かった模様。下の写真は4番のストレッチャー。写真で、Shoe-Plateがボードに対して斜めについている。分かるかな?

他のシートについては4番の様な問題はなさそう。今日は電車で来たので、4番のストレッチャーのみ自宅へ持ち帰り、Plate固定ボルトを付けなおそうと思う。ストレッチャーの整備作業については明日のログに書く予定。

Virtu号、整備を着々と:

今日の乗艇ではストレッチャー固定の剛性改善及びHeel Depthの調整で前回乗艇より随分漕ぎやすくなった。次回乗艇では、前述の5番ペアのシート高さ調整及び4番シートのストレッチャー傾き矯正により更に漕ぎやすくする予定。
Virtu号はFilippi Italia-S構造の国際レース仕様のレース艇。船型MouldはF-9でイタリアの軽量級エイトが毎年の世界選手権で使用し何度も金メダルに輝いている艇だ。(Empacher製軽量級用の船型K84にも何度も勝っている)
前術の通り、バランスを取るのが少々難しい艇ではあるが乗りこなせば必ず良い艇速が出ることは間違いない。我々LBRCエイトはT大の全日本エイト4連覇世代が大半を占めるクルー。バランスに難のあったこだま型の三四郎や図南型の壮途を乗りこなしてきた世代であり、難しい艇は漕ぎこなせない等と言う低次元の問題は必ずクリアできるものと考える。(難しいと言っても、Virtuは昔の三四郎や壮途に比べれば、随分安定性が良い艇だ)
Virtu号を漕ぎこなし、マスターズレースで勝ちまくろうではないか!
以上