Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

JARAツーリングボート型式承認要件公表

oyajisculler2009-10-06

本日、日ボHPにJARAツーリングボート型式承認要件関連文書が公表された。
http://www.jara.or.jp/info/2009/touring_boat20091006.html
この要件書は、やじ本人が検討リーダーを務める日ボのレク艇開発プロジェクトで、この半年あまり種々実験や検討をしてきたモノの成果物である。(正確に言うと事前検討は昨年6月よりスタートしたので、事前検討を含めると約1年間の検討結果)
当初レクレーション艇という仮称で検討を進めてきたが、より魅力的且つ日本ボート界において新たなジャンルのボートという事が分かりやすい名称ということで、「ツーリングボート」という正式名称となった。
以下、ツーリングボートのデザインコンセプトと型式承認の目的を要件書より抜粋する。

ツーリングボート開発の目的(デザインコンセプト):

ツーリングボート開発は、これまでボート・競技普及の重要な役割を担ってきた「ナックルフォア」に加え、より軽量で+スピード感もあり+安定感もある+より安全な艇を、ボート界の新たなジャンルの艇として加える事を目的としている。 ツーリングボートは、以下2つの利用形態を想定し、両者に最適な艇となる様に仕様・要件を定めている。

  1. 第一の目的は、ボート普及にある。即ち、ボートビギナーでも『私も乗って見たい、乗れそうだ!』と言う感覚が抱ける魅力的な艇とすること。 これまでナックル艇で問題となっていた「重すぎる」と言う点を解消し、老若男女の幅広いユーザーが楽しく、簡単に漕げる艇とすることを狙いとしている。また、よりシェル艇に近い漕艇感覚を体感できることから「競技者育成のエントリー艇」としての機能も併せ持つものとしている。
  2. 第二の目的は、河川や湖を長距離漕いで巡る遠漕や周航、即ちツーリング用に用いられる艇として丈夫で安全な艇とすること。 安全面に関しては、時として発生するラフなコンディションに対する耐航性と、万一、波が打ち込んで艇内に浸水しても、クルーが艇を降りることなく自力で最寄りの岸まで漕いで退避できる浮力を有すること。

ツーリングボート型式承認の目的:

前項記載の目的を達成する魅力的で安全な艇の要件を明確にし、これに適合する艇を型式承認することで、ユーザーが良好な艇を入手しやすくする。

当P/Jでは、今後、ツーリングボートの利用マニュアルなどのソフトウェアの整備を進める予定。

以上