Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

全国市町村交流レガッタ

oyajisculler2009-10-04

この週末は、諏訪湖で開催された全国市町村交流レガッタに、日ボの医科学委員として参加した。
経緯は、日ボで開発した「ツーリングボート」の型式承認申請中(近々、型式承認要件が日ボHPに掲載される予定)のD社ツーリングボートが、同大会に展示されることになったため、説明要員として出張したもの。
土曜日は、朝6時過ぎに平塚の自宅をマイカーで出発し、下諏訪へ向かう。渋滞に巻き込まれたくないので、平塚から伊勢原→宮が瀬湖→相模湖と一般道路を真北に上り、相模湖ICから中央自動車道に入った。少し早めの時間でもあり、中央自動車は概ね空いていた。9時過ぎには諏訪湖に到着。平塚から諏訪湖まで渋滞にかからなければ3時間で行ける事が分かった。

ツーリングのリギング設定:

諏訪湖に着くと、既にツーリングボートが下ろされ、リガーが取り付けられていた。

良く見ると、リガーの取り付け順が間違っていたり、ボルト穴が2穴ある内の低めになるように取り付けてあったりしたので、結局、全てのリガーを取り付けなおす事になった。リガー取り付けなおしやリギングチェックなどで結局、昼頃までかかった。今回のリギング設定は以下の通り。

  1. リガースパン:159cm
  2. ワークハイト:B-side=18.5cm, S-side:15.5cm (ワークハイト差3cm)
  3. オール全長:283cm (D社が中国で造らせたオール)
  4. インボード:86cm

市町村交流レガッタ初日:

午後からレガッタが始まった。


おやじの方はツーリングボートを見に来られた方々に本艇のデザインコンセプトを説明するため、レースを見るより、艇の横に置いたテントの近くでスタンバイ。このレガッタに参加する皆さんは、普段はナックル艇でスイープオールを漕いでいる方が殆どで、ツーリングボートを珍しいモノを見るような眼で興味深そうに見に来る方が沢山いた。デザインコンセプトを説明すると、皆さん「なるほどそれは素晴らしい」というコメントを多数頂いた。一番質問が多かったのは、艇の値段。おやじはメーカーの人間ではないので、おやじが価格を言う立場ではない。そこはD社のY古社長にバトンタッチし回答頂いた。良く見るとY古社長が準備してきた同社のカタログに110万円という価格が書かれていた。「結構安いんだね」というコメントも多かった。ボートを買った事がないのか、余りこの類のボートの相場はご存じない模様。試乗も受け付けていたのだが、皆さん自分のレースで忙しく、結局初日は試乗はゼロだった。

夜のレセプションは物凄い盛り上がり:

市町村レガッタでは、全てナックルフォア種目の500mレースのみ。基本的にボートの経験者は各クルー1名以内という縛りがあり、殆どのクルーは市民レガッタで漕いできた方々ばかり。勿論、毎週確り練習してきているので男子成年の部では2分を切る好タイムもでるが、レースそのものはそれ程のものではない。しかし、夜のレセプションでは、諏訪の御柱祭の紹介から始まり、木遣保存会の方々による木遣りの実演など凄い盛り上がり、開催場所のイベントが終わると今度は、全国各地からの参加チームによる奥に自慢や、餅投げならぬプレゼント投げなどあり、大変な盛り上がり様だった。参加者の皆さん、ボート競技もさることながら、イメージ的には町民運動会のノリ。ボート競技からボートを始めたおやじにとっては別世界の雰囲気だった。皆さん心からこのイベントを楽しんでいる雰囲気が良く伝わってきた。レセプションの後は2次会あり、その後も旅館で一杯やるなどしたため、少々飲み過ぎの感あり。

朝は酒抜き目的で諏訪湖1周:

折角、諏訪湖に来たのだし、ツーリングボートで諏訪湖をユッタリ1周しようと言うことになり、前日のレセプション会場で一緒に漕いでくれる方を探しまわり、何とか1クルー5名を揃えることが出来た。2日目は朝6時にツーリングボート置き場前に集合を掛けた。5時45分頃に宿を出てコースに到着。6時前には皆さん揃った。ボート人間は皆時間厳守だ。早速ボートを水に浮かべ岸を蹴った。早朝の諏訪湖は風もなく靄が掛って少し幻想的で良い感じだった。

一緒に漕いだ4名の内、2名は普段それほど漕いでいないということだったので、SR20程度でユーッタリと諏訪湖を1周することにした。あまり時間がかかり過ぎても拙いので1時間で戻ることにした。ぶっ続けで漕ぐとヘタバルので、10分漕いでは給水休憩を取りながら回った。下の写真を諏訪湖の真ん中辺りで撮影したもの。

ツーリングボートはバランスが良いし、軽く漕いでもスーッと良く艇が進み気持ちが良い。正に遠漕にモッテコイのボートだ。今回のクルー構成では3番の方が身長160cm程度の小柄な方で年齢的にも60歳前後と他のメンバーと年齢・体型的にバラツキが大きかったが、スカル漕ぎなので艇が蛇行したりすることもなく、各々の漕手が気分よく漕ぐ事ができた。これがスカル漕ぎの良いところだ。ツーリングボートでは老若男女が一緒に漕げる様にスカル漕ぎ仕様としている。
丁度1時間漕いだところで船台に到着。ツーリングボートを使って早朝の諏訪湖一周のお散歩ローイング。贅沢な遊びだ。

午前は試乗申込1件あり。

早朝乗艇を終え、宿に戻り、露天風呂に浸かり贅沢な時間を過ごす。朝食を食べた後、9時前にコースへ移動。2日目は地元の長野県ボート協会の皆さんがツーリングボートを試乗したいという申込があり、乗艇頂いた。試乗しているところを見たが、パドルの短漕をガンガン漕いでいる様だった。後で試乗の感想を聞いたところ、バランス安定性が良く、艇の走りが良いので気に入ったとのこと。どうやら中学生や高校生の新人乗艇練習にツーリングボートを導入したい模様。
その後は愛知県の東郷長ボート協会の方がお見えになり、後で町長が見に来るから宜しくとのこと。東郷町では、最近、ローイングクラブを立ち上げ、小学生や中学生を対象としたボート教室を開いているとのこと。その道具建てとして、このツーリングボートが丁度ニーズに合うとのこと。正にこの艇のデザインコンセプトにジャストミートのユーザーである。その後お見えになった東郷町長や東郷町ボート協会の理事長さんと話したが、どうやらツーリングボートを1艇購入する方向で話が纏まりそうな雰囲気だった。

帰りは12時半頃に諏訪湖を出発:

日曜夕方の高速道路は、1000円ブームで登りがめちゃくちゃに混雑するので、最終レースが終了したところで現地を出発した。運良く復路も渋滞に巻き込まれることなく16時前には自宅に到着することが出来た。
市町村交流レガッタ、初めて参加したが、なかなか素晴らしい大会だった。
以上