Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

LBRCエイト荒川出艇(欧州式テクニカルドリルにトライ):

今日の乗艇では、W.Upのテクニカルドリルとしてパリボート便り(現在、パリ在住のK都大OBのM埼氏のブログ。同8月31日の日記)で紹介されていた欧州式のテクニカルドリル(所謂、技練)を試した。これはローイングをフィニッシュワークを起点としたモノ。具体的要領は以下のとおり(パリボート便りからの抜粋);

  1. ブレードを8分目水中に垂直に入れ、8人のフィニッシュ位置の確認
  2. フィニッシュ位置から「プレ・パルテ(ヨイ・ロー)」でバトンを胸から腰まで落とすだけの練習。ブレードの離水タイミングを8人がぴったり合わせることと水中フェザーをせずに垂直に離水させることが目的。---以上1,2はオールメンで行い、ぴったり合ってバランスが取れるようになってから次のステップに移る。
  3. 腕漕ぎ→ボディ漕ぎ→1/4漕→1/2漕→3/4漕→フルレンジ+フルレンジに入るまで約3km漕ぐ。すべてオールメン漕ぎ。部分漕でフィニッシュがそろわず、バランスを崩すと再度腕漕ぎまで戻す。これで最後にはきれいにバランスがとれるようになる。

LBRCでも、フィニッシュ練習を行っているが、フォアワーク(分漕)で行っており、両舷(全員)では実施していなかった。海外のクルーがW.Upする際に両舷でフィニッシュワークを実施しているのは見たことはあるが、バランスをとるのが難しいと判断し、自ら取り組んだことはなかった。しかし、パリボート便りによると、中年からボートを漕ぎ始めた様な、パリのオジちゃんオバちゃん達がやっているとのこと。これは一度やってみようということになり、今日の乗艇で早速実施してみた。
しょっぱなのフィニッシュでのチャボリや腕漕ぎは、案の定、まったく合わなかった。でもフィニッシュでの突き放しのタイミングが合うとスッとバランスが取れることが体感できた。バタバタしながらも延々と腕漕ぎから徐々にレンジを伸ばしてフルレンジまで持っていった。荒川なので途中で邪魔が入ることもなく、マイペースで実施。今回はフルレンジまで持って行くのに2km程度漕いだ。ハッキリ言ってバタバタだったが、フィニッシュの押し切りを起点としてフォワード中のバランスを安定させることの意味を皆で理解できたのは良かった。
さて、その後に秋ケ瀬までライトパドルを漕いだが、いつもよりフィニッシュの押し切りやフォワード中のバランスが安定した様に感じた。欧州式フィニッシュ練習の成果が出たと思う。このテクニカルドリルは時間をかけて沢山やることで効果が上がると思われるので、次回以降はもっと長い距離を掛けて実施しようと思う。例えば戸田橋から秋ケ瀬まで延々とやるとか。。。。

LBRC総会;

LBRCの年度は、T大漕艇部の年度に合わせて、9月1日に始まり8月31日に終わる。今回の総会は平成20年度の締めの総会。LBRCは普段乗艇練習に参加するアクティブメンバーのクラブなので、活動内容や翌年度の計画に関しても概ね情報が入っており、議事はスムーズに進行。決議事項は満場一致で承認された。

丸底ツーリングボートの試乗;

8月13日に、諏訪湖で最新型のナックルフォアの試乗を実施したが、レクレーションボートの開発に辺り、欧州で普及している丸底のツーリングボート(ナックル艇の船底を丸くした様なボート)を試乗してみようということで、今回試乗した。予定では先週やる筈だったが、先週は関東地区で酷い集中豪雨があり、荒川が増水したため中止し、本日になったもの。
艇の大きさはナックル艇より一回り小ぶりの艇。国内では桑野造船がオデッセイ艇という名称で2年程前から販売している。重量が80kgとナックルより軽いことと、船底にナックル(折れ曲がり線)が無く楕円形をしているので濡れ面積が小さく、ナックル艇より抵抗が少ない。シェル艇とナックル艇の中間程度。今回試乗した艇はデルタ造船が販売している艇で銘柄は「ラウンドボート80」。


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今回、4人で担いで荒川まで陸送して漕いだ。ナックル程ではないが、バランス安定性が良く、非常に漕ぎやすかった。新入部員などの導入時のトレーニングやテクニカルドリルには丁度良い艇だと思う。荒川を漕ぐ際に、ウェイクボードのモーターが3艇出ており、荒川の水面を引っ掻きまわしていたが、この艇だとウェイクの引き波があってもバランスが崩れることもなく、普通に漕げた。モーターの往来がある場所での乗艇練習にはモッテコイの艇だと思う。詳細は後日レポートする。
以上