Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

講習会の日程:

  1. 11/21(水):11時集合。弁当を食べ、11時30分から20時過ぎまで座学。内容:指導者の役割、ボートの構造、バイオメカニクス
  2. 11/22(木):8時〜20時半過ぎまで座学。内容:コーチングⅡ、トレーニング計画、運動生理学、セクハラ対策、Team Japan
  3. 11/23(金):8時〜12時:フィットネスの実技、13時〜20時過ぎまで座学:気象、スポーツ心理、腰痛対策、ボートの医学
  4. 11/24(土):8時〜20時過ぎまで座学。内容:安全対策、法律、コーチングⅠ(チーム運営)、栄養学、月経異常、21時より懇親会
  5. 11/25(日):8時〜11時まで座学。内容:AED/人口呼吸の実技、理事長講話、11時〜13時:専門科目のテスト

と言う内容で、朝から晩までボートの勉強の日々。毎日21時頃に夕食(at国谷)と言う状態。夕食後に晩酌をした後は、もう寝たいという状況で、とてもでは無いが、受講した内容を復習するという気力は無かった。(後でJARA事務局の方から、今年の受講者は夜、復習をしている真面目な人間がいないと苦言を呈されたが。。。)

若い指導者は是非受講を!:

おやじ自信は長年コーチングを経験してきた事もあり、コーチング手法そのものや、ボート構造等については特に目新しい情報は無かった。一方で、セクハラ問題、フィットネス(最近の選手はあまり得意でない?)、ドーピング、女性選手の月経異常、AEDの実技については、今回受講したことで大いに勉強になった。特に印象に残ったのは、フィットネスの講座。最近、母校後輩漕手の漕ぎを見ると、キャッチやフィニッシュで胸を張った奇異な姿勢で漕ぐ者が多くなっているのが気になっていた。講師のN畑氏の話では、ボート競技を良く理解していないフィットネスの専門家がボディービル用のトレーニング姿勢を指導した結果、ボート運動からすると奇妙な姿勢を蔓延らせてしまったという話。母校後輩の若手指導者も受講していたが、本件については目からウロコの状態だったと思う。また、月経異常の勉強やAED実技など、この講習を受けなかったら勉強できなかった内容。有意義だったと思う。
勿論、ボートに関する一般的な物理現象等、当たり前の事ではあるが若手指導者にとっては「エ、そうだったの?勘違いしていた!」言う事もあると思うので、若手指導者は是非受講して欲しいと思う。

1X乗艇、水温下がりCAL値再調整:

戸田に宿泊する機会は滅多に無いし、座学ばかりでは飽きてしまうので、この合宿研修中に3回乗艇した。最近、寒くなってきたので戸田コースの水温が下がった影響か、SpeedCoachの距離表示が合わなくなった。この機会に再調整した。一般論として水温が下がると水の粘性抵抗が増加すると言われているが、それを今回、CAL値の差ということで実感出来た。

  1. 初日の集合前に12km漕:10月にSpeedCaochを購入して直にCAL値を0.94に設定し、これまで漕いできた。今回は朝9時過ぎに乗艇し、水温が低めだったが、距離が短く表示された。計算してみると、1%程度の誤差。取りあえず、CAL値を0.940から0.950に変更した。
  2. 11/23(金)の早朝に8km漕:朝6時前に目が覚めたのでT大艇庫で行き、1Xで早朝乗艇を実施。距離は8km。低レートでユックリとポンドを散歩する様なペースで楽しく漕いだ。SpeedCoachで距離を計測したところ、8000mを切っており、誤差が更に1%程度あった。恐らく、日の出前なので、水温が更に低かったためだと思うが、水温が下がると水の粘性抵抗が大きくなることが実感できた。CAL値は0.950を0.960に修正。
  3. 11/24(土)の早朝に8km漕:朝5時45分に起床し、1Xで早朝乗艇を実施。距離及びペースは前日に同じ。趣味で早朝に1X乗艇するというのは非常に贅沢な遊びである。さて、前日CAL値(0.960)を調整し直したSpeedCoachだが、今回は丁度良い距離が表示された。メデタシメデタシ。少し気になったのは、1周目(4km)を漕いだ時は距離が短めに表示されたが、2周目は長めに表示されて8km合計の距離表示としては適正値になったこと。思うに1周目はポンド表面の水温が低めで粘性抵抗が大きかったが、2周目は多くの艇が出艇して下の方の暖かめの水と攪拌したことで表面の水温が上昇して粘性抵抗が減ったということだろうか?

何れにせよ、水温下がり、水が冷たい冬場になると、粘性抵抗は数%程度の有意なオーダーで変わる様だ。

講習会後にLBRCエイトで荒川出艇:

講習会のテスト終了後、T大艇庫で行き、LBRCエイトで荒川に出艇した。今日は風も無く穏やかな陽気だった。荒川の水面も略フラットな絶好のコンディション。おやじは主催者なので出漕しないが、LBRCエイトはHoAに出漕するのでレースコース6kmをSR28でトレースした。メンバーは代漕のおやじ本人も含めた急造クルー。SR28は、フォワードを確り出して高めのレートを出し、水中はネットリ押す有酸素運動系漕法で漕いだ。これが結構リズムが良く、6kmを気持ち良く漕げた。筋持久力の衰えた中年エイトが2km以上の長い距離を漕ぐときは、筋肉に乳酸が溜まらない様に水中負荷を軽くし、レートを上げて本数で稼ぐ、即ち心肺系に負荷を掛けて漕ぐ有酸素運動系漕法(ピッチ漕法)の方が、テンポ良く・気持ち良く漕げる様だ。(コーチ講習会の運動生理学の受講内容を実践)
勉強、乗艇実践と、今週はボート三昧の有意義な1週間だった。
以上