Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

LBRCエイト:秋が瀬橋先で座礁、教訓とする!

oyajisculler2006-11-04

本日は来週のワセダレガッタに向けて荒川で乗艇練習を実施。大潮干潮時刻の出艇ではあったが、芝浦の最干潮水位が0.7mということで、それ程酷い干潮でもなかった。予定通り荒川に出艇した。HoAの水路確認も兼ねて、岸から20m程度の水路に航路を取り、順調に漕ぎ上がった。概ねバランスも良く気持ち良く漕いで行った。秋が瀬鉄橋を過ぎ、いつもの様に秋が瀬取水堰手前の秋が瀬橋(赤い橋)を超えるべく漕ぎ上がった。橋を超えて直ぐにイージーオールを掛けた瞬間にザザー!バリバリという音と共に衝撃が走る。埼玉側を見ると古い橋脚の残骸が顔を出していた。岸から20m以上離れてはいたが、先日の台風・増水時に浅瀬警告用のブイが幾つか流されてしまった様で、COXは気付かなかった模様。
杭に乗り上げ、#3〜#4シート下の船底に縦に穴が空きドンドン浸水してきた。どうしようもないので全員艇から降る。腰まで浸かるが何とか歩ける水位だった。この辺りは古い橋の橋脚が立っていた昔の川岸だったところで、その護岸用の杭が残っている訳だ。最寄の岸は埼玉側なので全員で艇を岸までユックリは運んだ。足場が悪いが全員サンダルを艇に積んできたので、これを履いて歩けた。幸い怪我もなく、無事揚艇出来た。川底を歩く途中で深みがあり、胸まで水に浸かったが、水位が心臓を超えると一気に心肺系に負担が掛かり危ない状況になることを体感した。やはり、荒川出艇時には救命具が必要であることを実感した。下の写真は揚艇した時のクルーと艇の写真。

不幸中の幸いだが、気温が15℃以上で風もなく、また、水温も然程低くなかったので皆落ち着いて行動できた。損傷の方も穴の幅が10cm程度と狭かったのでガムテープで応急補修すれば戸田橋まで漕ぎ戻れると判断した。直ぐにT大艇庫に連絡し、応急修理用のガムテープをモーターで運んで貰った。(T大のマネージャーには大変迷惑を掛けてしまった:反省!)下の写真は損傷状況と応急処理の状況を示す。

さて、今回の座礁事故の反省を纏めたい:

  1. 当該地点が干潮時に危険な場所であるということは知っていた(6月の大潮干潮時に確認していた)が、今回は10月上旬の増水時にブイが流れてしまい、COXも気付かなかった模様。
  2. クルーというものは、調子よく漕いで、漕ぎに集中している時の方が安全確認に気が廻らないものである。(今回も調子よく漕いでいた)
  3. だから、大潮干潮時には気をつけようというのでは、不十分で、潮位やコンディションに拘わらず、危ない水域には普段から立ち入るべきでないということ。
  4. 今後はLBRCの乗艇練習では秋が瀬橋を超えるコースは禁止し、必ず橋の手前で折り返すことをルール化する。
  5. 自然の川での乗艇であり、事故が発生する可能性を完全にゼロにすることが出来ない。即ち、万一の事態に備えて、コンディションに拘わらず万全の準備で出艇すべきである。
  6. 今回の座礁事故で必要だったが持参していなかったもの:①携帯電話:これは水に入っても濡れないように防水袋に入れて持参する必要有り。②救命具:艇が完全に浸水するまでには少し時間があるのでこの間に膨らませて装備できる。③応急修理用の幅広テープ:杭への乗り上げ程度であればテープで応急処置して自力で帰還できる。

今回は、怪我人もなく不幸中の幸いで、良い教訓となった。今後の冬場の乗艇では万全を期して望むこととする。
以上