Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

久し振りの12km漕:ぶら下がりに注力

oyajisculler2006-09-27

久々に12km漕を実施した。今日は日中、雷が成る大荒れの天気だったが、夕方には天気予報通りスッキリ雨も上がり、風も無く絶好のコンディションだった。
コンディションが良いので12kmTTをやっても良かったが、9月はハンドルにぶら下がりながら体重を使って漕ぐことを重視しているので、今日もキャッチから確りぶら下がり体重を使ってスムーズに漕ぐように心掛けた。ポイントとしては、フォワードの終盤で、ハンドルに引っ張られる様にして伸びた腕を更に伸ばすイメージで肩を前に出す。これによりキャッチ以降の脚のドライブがダイレクトにハンドルに伝わる様にする。肩から先の腕や手は、脚のドライブを伝える良く張ったロープのようなものであり、ハンドルにぶら下がるだけで、リラックスさせる。脚のドライブと上体のスイングが終わる寸前までは腕には全く力を入れない様にする。(慣れれば自然とそうなる)と言っても最後には腕でハンドルを持ってくる訳だが、水中ドライブ全体の流れの中で、自然にハンドルがフィニッシュに向かってドライブされるイメージ。参考までに超一流スカラーのキャッチ周りでのハンドルへのぶら下り姿勢と肩・肩甲骨周りの姿勢を抜粋した写真を添付する。(トフテの腕が曲がっているのが少し気になるが。。。)

こうすることで上体は常にリラックスしているのでバランス安定性も良くなり、ストレスもなくなる様だ。副次効果として脚も無駄な力が抜けて正に体重移動を使って漕ぐイメージが出た。(水面コンディションが良かったせいもあるが。。。)
さて、前段にフォワード終盤に肩を前に出すと述べたが、肩を前に出すと肩甲骨が前に方に横滑りするイメージでスライドして前に出てくる。これにより肩甲骨周辺の背筋群が伸展された状態となる。肩甲骨周りの筋群は引っ張られることにより、特段意識しなくても自動的に元に戻ろうとするので、ドライブ力が落ち始めるフィニッシュ周りで前に伸ばされた肩甲骨が元の位置に戻る。即ち、肩の位置が元に戻る。この肩の前後移動分だけ腕が長く動くことになり有効レンジが伸びることになる。しかもこの肩甲骨周りの筋群は腕の筋群より力が強い。強い漕手を見るとあたかも腕が長いように見えるのは、肩の前後移動分だけ、腕の移動が大きくなる為である。しかも毎ストローク肩甲骨周りの筋群を使うので、この筋群は漕げば漕ぐほど良く発達する。優秀な漕手は、肩甲骨周りの背中がモッコリ盛り上がる様に見える訳である。強い漕手かどうかを見分けようと思ったら背中をみれば直ぐに分かる。

上記をイメージしながら漕いだ訳だが、レートはSR18程度。1500mコース4周の12km(含む折り返しロスタイム)を59分43秒で漕いだ。60分を切ろうとして漕ぐと、それなりに心肺系に負担がかかるのだが、今日は良くリラックスして漕げたこともあり、心肺系に負担を感じることなく、このペースなら幾らでも漕げる感じだった。来週はもう少しレートを上げてSR20辺りで58分切りを狙ってみようと思う。
以上