Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ブレードカラーの色票番号が決まる(C57-80D)

oyajisculler2005-11-12

11月10日のログに書いたT大ブレードカラー調査の件、70歳代のA氏、50歳代のM監督、40歳代のおやじ本人、20歳代の現役部員他、合計8名で色票番号を決定する審議会を実施した。それ程時間を掛けた調査ではないが、記録に残す意味で決定経緯を纏めたい。

昭和27年(1952年)のブレードカラー:

右上の写真で画面中央右寄りに写っているブレード。T大ブレードカラーを決めた故千葉四郎氏が指示して塗ったブレードであるとのこと。A氏が持ち込んだモノは長い年月で色がくすんでいたので、ラビングコンパウンドを使って一部分を磨いて、当時のオリジナル色を出してみた。おやじが現役当時に使っていたライトブルーに比べると少し緑がかっているが正しくT大のライトブルーである。これを日本塗料工業会発行の標準色帖http://www.toryo.or.jp/jp/color/c.htmlで色票番号を調査した結果、C42-80D (マンセル値:2.5G8/2)だった。尚、この色を確認したい方は、ペイントカラー検索システムでマンセル値を入力すると色票番号と当該色を見ることが出来る。(PC画面上では実際の色より濃く見えるので=念のため)

昭和45年(1970年)頃のブレードカラー:

これはM監督が持参してくれたマコンブレード。(右上の写真で中央左に写っている)これも上記と同じ要領でブレードの一部を磨いて当時のオリジナル色を出してチェック。基本的に上記の昭和27年の古いブレードと同じ色合いだが、やや明るいライトブルーで、色票番号は、上記より一つ明度の高いC42-90D (マンセル値:2.5G9/2)だった。

最近のブレードカラー:

平成に入ってから塗ったブレードを持ち込み、このブレードカラーを見た。上記の古い色は少し緑色が強く何となくセピア色っぽいが、最近のものは緑系が少し弱めで、青みが少し強くなっている。この色票番号は、C57-80D〜90D  (マンセル値:7.5BG8〜9/2)だった。見た感じはこちらの方が爽やかな色合いでM監督もこっちが良いとのコメント。

H17年度に塗った問題の色(参考まで):

今年間違えて購入してしまった塗料。ダメ押しの意味でその塗料缶を審議会に持ち込み、色とその缶に書かれた色票番号を見た。C45-92B(マンセル値:5G9.2/1)で、標準色帖にある色票番号の色そのままで、殆ど白色。皆でこれは全く違う色だと全員認識。
尚、T大のブレードカラーとは全く違う色ではあるが、色そのものは色票番号通りであり、色票番号さえ間違えねば塗料メーカーは正確な色を再現してくれるということが確認できた。この点については、日本の塗料メーカーは正確であると、関心した。

T大ブレードカラーの色票番号を決定=C57-80D:

上記の過程を経て、T大ライトブルーの時代時代の変遷を辿ることが出来た。最後にこの審議会の目的であるT大ライトブルーの色票番号決定を行った。上記の通り、昭和20年〜40年代の色はマンセル値が示す通り緑色の色合いが強い色。一方、最近の色は緑系が弱めで青系であり、見た感じが爽やかな色合い。最終的には最近の色を採用することにした。色票番号だと、C57-90D(明るめ)からC57-80D(少し濃い目)の中間。判断の難しいところだが、下記の点を踏まえてC57-80DをT大ブレードカラーとして決定した。

  1. 明るめのC57-90Dには、色の再現性が難しいという"□"マークが付されている。
  2. 濃い目のC57-80Dは、色票番号帖の小さな色見本を見ると、やや濃く見えるが、ブレードの大きな面積に塗れば、色は明るめに見えること。
  3. 少し濃い目の色の方が、遠くから見て色を見分けやすいこと。

ブレードカラーの色票番号が正式に決まり、審議会に参加した者は皆安心した模様。
以上