Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

2X乗艇練習:

今日は、お花見レガッタ1週間前。予定通り、レース用アップから1000mレースのシミュレーション+反省メニューを実施した。
先ず出艇前に静止スタート時のキャッチレンジ確認用のマーキングとしてビニールテープをガンネルに貼り付けた。下の写真はこのマーキングの状況を示す。緑色のテープが1本目、赤いテープが2本目のキャッチレンジを示す。この位置で静止スタート練習を行ったが、概ね良い感じが出た。イメージとしては、1本目:60%、 2本目:70%、3本目:80%、4本目:90%...といった感じ。静止スタートで、今日確認したことが、もう一点。おやじは今まで静止スタートの3本目まではフィニッシュをフルレンジまで引かず、少しカットして漕ぐようにしていたが、今回は、静止スタートもフィニッシュまでフルレンジを漕ぎ、安定性を優先することとした。どうもチョッパーオールの場合は、この方が良いような感じがする。

さて、1000mシミュレーション。レース用アップからいきなり本番シミュレーションした。今日は、イメージしている軽いリズムで1000mを確り漕ぐことを狙った。レートで言えば、SR30以上キープを狙った。さて、スタート。静止からHPまでは概ね良い感じで出る。150m過ぎたあたりでSR32に落とし、おやじはコンスタントに入ったつもり。まあまあ、悪くない感じ。250m過ぎたあたりで相棒のBowから大きく行こうのコール。おやじ本人は「もう既にコンスタントだよ」と思っていると急にレートを落とそうとする力を後ろから感じる。ここで一気にSR30を切ってしまい。鈍重なリズムに落ち込む。後は残り700m程度をライトパドルとパドルの中間の様な中途半端なリズムで進む。最後にラストスパートまで入れたが、計測したタイムは残念な結果に。。。この後、反省メニューとしてパドル20本のセットを行ったが、SR30をキープできない。本番はコンスタントでSR32以上をキープしたいところ。今度の水曜日にレース前の最後の乗艇練習を行う。ここでパドルをリズム良く漕げる様に仕上げる予定。

2Xでの漕ぎ比べ(Croker vs C2 Smoothie+Voltex):

MBCピックアップクルー専用のC2オールを漕ぎ比べの為に借用し、ポンドを半周した。

  1. C2のオールを手に持つとCrokerオールより少し重いというのが第一印象。ブレード形状を比較するとC2オールはVoltex加工してあるので、Crokerより細長いイメージ。面積的には略同等。ハンドルはC2のオールには一番細いIce Blueのグリップがついている。Crokerの黄色グリップより少し細い。スリーブはC2のオールは最新の四角形に近いゴツイものが付いている。(2004年モデルまでは黒色、2005年モデルは黄緑色になっている=材質は同じとのこと)
  2. さて、C2のオールで漕ぐ。オールのハンドリングはCrokerより重いが問題は無い。エントリーは、CrokerよりC2の方が水を掴みやすい感じがした。Smoothieブレードの効果か?シャフト径細いためか、キャッチでオールの撓りを感じる。フィニッシュはCrokerに比べるとブレードスリップがやや大きい様に感じた。このMHI2Xクルーはバランスがやや不安定であるが、重めのC2オールの方がFWD中のバランスが安定している様な気がした。この時点ではC2 Smoothie+Voltexも結構いいなと言う感じ。

1X自艇での漕ぎ比べ(Croker vs C2 Fat Smoothie(Voltex付き)):

2X練習後に所用でミネルバにゆくと、最新のC2 Fat Smoothieが展示されている。すかさず、おやじは試漕させて欲しい旨お願いし、承諾を得てT大艇庫へ持ち帰る。今日は自艇1XでCrokerとSmoothieオールを試漕してみようと考えていた。(普段、自艇では12年前に購入したBig Bladeオールを漕いでいる)午前中のC2 Smoothie+Voltexを漕いだ好感触があったので、気持ちはこれに走っていた。しかし、オールは高価な買い物であり、向こう10年は使い続けることも勘案して、自艇では初体験のCrokerと、まだ漕いだことの無いFat Smoothieを漕ぐことにした。尚、Fatオールはオールが短いためか、手に持つと通常のSmoothieオールより少し軽い感じ。

  1. 先ず出艇前にリギングチェック:おやじが普段使用しているBig Bladeオールのリギング(L=289cm インボード=88.5cm)に合う様にセット。CrokerオールはLBRC標準リギングで既に同じリギングになっている。C2 Fat SmoothieはL=282cmになっていた。C2社のHPによるとFatブレードはスリップが小さいので通常のオールより5cm短いとのこと。そうするとこの282cmのFatオールは通常の287cmに相当すると理解。LBRCで設定しているオール長より2cm相当短いが、借り物であり、インボードのみ88.5cmに合わせた。手に持つと、Crokerオールの方がFatオールより軽い。ということでCrokerオールの特徴の一つは、軽量であるということであることが分かった。
  2. 先ず、Crokerオールを漕ぐ。今まで使っていたBig Bladeに比べて調子が良い。フィニッシュ後にブレードが無理なくクリーンに綺麗に抜けて、FWD中、何の努力をしなくても、殆ど水面を擦らずにバランス良くFWD出来る。おやじの自艇は水線の幅が26cm程度と細い。(EmpacherやFilippi艇は概ね28cm程度)従って、抵抗が小さいがバランスが繊細であるところが難点であり、余程綺麗にフィニッシュしないとFWD中にバランスがフラフラする。今回、軽量のCrokerオールでバランスが改善した理由を考えてみた。おやじの考える理由:①ブレードFace面にリブが無いので、フィニッシュ離水時に水が纏わりつかず、クリーンに抜ける。②オールが軽いので離水時の衝撃が少ない。多少、左右で離水がずれても影響が軽微である。バランスが改善すると、上体がリラックス出来、ブレードワークがワンランク向上した様な気がする。要するに、FWD中のバランスは、フィニッシュ時の安定性で決まるのであると再認識。バランスの繊細な細長い1X艇ににおいては、重いオールでFWD中の安定性を改善しようとしても効果が少なく、寧ろ軽いオールの方がバランス悪化の原因を低減する効果があるという事実を、今回の試漕で得ることが出来た。
  3. C2 Fatオールを漕ぐ:先ず最初に感じたのは、水中がスカッと言う感じで軽いということである。前述の通り、アウトボードが2cm相当短いのだが、それ以上に軽い。ちょっと考えたが、日本人特におやじ程度の漕力の場合には、所謂、チョッパーオールであれば、ブレードスリップは非常に少ないので、面積の大きいFatブレードに変えても、水中のスリップは殆ど変わらず、アウトボードが短くなった分、単に水中が軽くなるだけと考える。即ち、Fatオールは日本人漕手が使っても殆ど効果が無いと考える。(ブレードが大きくなった分、ハンドリングの面倒さとFWD中の空気抵抗が増加するだけの様な気がする)それと、気になったのは、フィニッシュ後のフェザーターン時の、大きなガタゴト音とリガーの振動。これは気になるだけではなく、1Xの様な小さな艇においては艇に振動が伝わって水中抵抗の増大に繋がる様な気がする。C2のオールはCrokerに比べて少し重いのと、上記の通りFinishでガタゴト振動する分、バランスはCrokerオールで漕いだ時ほどの安定性は得られなかった。但し、現在使用しているBig Bladeよりは、少し良かった。
  4. 最後にもう一度Crokerで漕ぐ:上記の判断・感触が間違っていないかどうかを確認する意味で再度Crokerオールで漕いだ。結果は、上記の判断が間違っていないことを裏付けるものだった。ノーワークやライトパドルでFWD中、殆ど水面を擦ることなく、リラックスして気持ち良く漕ぐことが出来た。

ということで、今年度のマイオール新替え計画は、Crokerオールへの新替えに概ね決めた。念のため、4月中に通常サイズのSmoothieオール及びSmoothie+Voltexオールも自艇1Xで試してみる予定。(これで判断が、また、変わったりして。。。。)
以上