Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ストレッチャーの位置について

oyajisculler2004-06-03

今日はストレッチャーの位置についてLBRCの考え方を紹介します。
LBRC(Light Blues Rowing Club)では、複数のクルーが1つの艇を共用していますので、漕手の身長に応じて、ストレッチャーの位置を都度変更することになります。普通は実際に乗ってフィニッシュの位置がシックリ来る様にストレッチャー位置を調整するという方法が一般的です。しかし、この方法ですと下記の問題があります。

  1. 水上でのストレッチャー位置調整であり、作業がやり難いのと、時間が掛かる。
  2. 数値化していないので、人によってシックリする位置がマチマチとなる。(一般的な傾向として素人漕手はフィニッシュレンジより、キャッチレンジが気になるのか、ストレッチャー位置をスターンに寄せる傾向がある)
  3. 対校戦のOBレースなど岸を蹴ってからレースまで15分しかないという状況もあり、目に見える基準が無いと何をどうしてよいのか分からないという状況になりやすい。

ストレッチャー位置(ヒールディスタンスの標準位置)

ヒールディスタンスd値というのはおやじ本人が勝手につけた名前です。このdの定義は右上の図に書いた通りです。図が小さいので分かり難いかもしれませんが、クラッチ軸の中心から靴の踵までの距離です。何人かの漕手のストレッチャー位置を調べると、身長178cm程度の漕手でこのd値が28cmというのが平均的な値であり、これを基準とします。一方、身長の変化に対してd値を調整する必要がありますが、概ね踵からフィニッシュ時のハンドルまでの距離は身長の1/2程度であるので、d値の標準値を下記の算式で表しました。即ち、

 d = 28cm + (身長 - 178cm)/2

(例)身長174cmの場合、d=28+(174-178)/2=26cmとなります。
LBRCでは、艇を出す前に陸上でストレッチャー位置を調整できる様に、このd値を艇のデッキ上若しくはガンネルの内側に2cmピッチでマーキングしています。(おやじの5月29日ログに添付された写真にも、右靴横のデッキ上にこのd値がマーキングされているのが分かります)自分のd値を数値で把握しておけば、艇やシートが変わっても即座にストレッチャー位置が調整できる様にしています。

以上