Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

2004-11-05から1日間の記事一覧

体重換算値A2について:

上記の通り、換算値A2は、漕手のエルゴ漕破速度(m/分)をエイトに於ける漕手1人当たりの排水量で無次元化した数値である。以下、この換算値A2を実際のエルゴ記録に適用した例を示す。 <例1> 2000m漕を6'37"で漕ぐ75kgの漕手の換算値A2は次の通りとなる。…

流体抵抗型エルゴメーター(Concept2式エルゴ)での漕力換算値A2

おやじが学生の時に使っていたエルゴはフライホイールに巻いたベルトの摩擦で抵抗を負荷したタイプであった。この換算値をA1とする。(摩擦抵抗エルゴは絶滅したので、説明省略)ここでは流体抵抗型エルゴであるConcept2式エルゴの計測値を漕手一人当たりの…

エイトに於ける漕力・体重と艇速の関係

アドミラルティー係数から求めた①式に、漕手一人当たりの排水量Δ’②式を入れると次の式となる。(実際にはエイト全体の排水量式を使うのが正しいが、誤差も殆ど無いので簡略して②式を使う) V=C0*(HP/(W+22)^(2/3))^(1/3)←③式

エイトの排水量(漕手1人当たりの排水量):

排水量とは造船工学の用語である。アルキメデスの法則をご存知だろうか?水に浮いている物体は押しのけられた水の重量=排水量と同じ浮力を受けて浮かんでいる訳である。従って、排水量=浮力=浮体の重量ということになる。この意味でエイトの排水量は次の…

アドミラルティー係数(Cad)

造船工学で用いる推進性能の簡略式としてアドミラルティー係数Cadというのがある。これは、船型が類似な船では同一V/√LではCad=排水量Δ^(2/3)*V^3/主機馬力HPが同一になるというものである。ボートの競技の場合、正にこの条件が当てはまる。(漕手の体重が多…

何故体重換算する必要があるのか?

エルゴメーターは漕力を計測する道具として有効である。しかし、体の大きい者の方が当然体力があり、エルゴの値が良い。これをクラブで設定した標準的な体格(体重)の漕力に換算してフェアに評価しようというものである。因みに、ボートの抵抗の9割程度は…

エルゴメーターの体重換算式

おやじがT大のHCになったばかりのH3年10月に纏めたエルゴメーター換算値計算要領がある。ここではこの体重換算式について紹介する。参考ながら、おやじは某重工メーカーの造船技術者(英語ではNaval Architectという)である。ここで紹介する内容は造船工学…