東大ボート部のS54年同期は、今年還暦を迎える者が大半。
我々は還暦記念事業と称して同期で寄付金を集め、舵手付きフォアのレース艇を東大ボート部に寄付した。
その艇が2月7日の早朝、戸田に到着した。
艇のメーカー・船型・リガー形式などは、私が技術取り纏めをした。
2月8日の乗艇練習後、帰りに東大艇庫へ寄り、寄付した艇の状態を確認した。
船型はFilippiのF34型で、現在、戸田界隈で見る事ができる付きフォア艇の中では最も艇速の出る付きフォア艇と考える。
一つだけ厄介なのは、艇庫性能ミニマムとするため、ローイングスペースの船側(ガンネル)が湾曲したカーブを描いており、ウィングリガーの取付寸法(両サイドのボルト穴の間隔)が、(1)バウ、(2)ミドルペア、(3)整調と3種ある。
この結果、逆サイドリガー配置や、イタリアンリガー配置など、あらゆるリガー配置を可能とするには、逆サイドリガーのスペアリガーを4本購入する必要があり、4本を追加発注した。
しかし、今回、艇と一緒に届いたのは、バウと整調の逆サイドリガーの2本のみ。これではイタリアン配置ができない。
ということで、早速、輸入代理店のYSDIに連絡を取り、2本追加を依頼した。
併せて、艇重量も計測した。
少々誤差はあると思うが、ヘルスメーター2個を使って、艇重量を計測した。
コックスボックスのスピーカーやケーブルを取り付けた状態(デッドウェイト無し)で、51kg丁度だった。
艇重量計測や逆サイドリガーの確認作業を現役クルーも一緒にやって貰った。
艇の細部の取り扱い上の留意点などを簡単にアドバイスして検査終了。
朝、リガーを取り付け、試し乗りしたとのこと。
新艇に乗れて嬉しそうだった。
ストレッチャー廻り。
バウシートから船尾方向を見る。ガンネルが緩やかにカーブしているのが分かる。
以上